ReBornプロジェクト。実践編(6)

日経平均が30年ぶりに一時30,000円を超えました。
想えば、世界各国の財政出動と金融緩和は、1500兆円にせまっています。確か3か月前あたりは1100~1200兆円だったのですから、ますます世界はじゃぶじゃぶの金あまり状態が進んでいます。株価のバブル状態もさらに続くでしょう?
そして、ソフトバンクグループは日本初の3兆円の純利益をたたきだしています。昨年5月頃はマイナス1兆円以上といわれていた企業が、なんと1年もたたずして3兆円の純利益。
実態経済との乖離もはなはだしく、r(資本収益率)>g(経済成長率)により不平等が進むといったピケティ先生の言う通りの世界が加速しています。
30年前の日本のバブルの時は、一億総不動産屋状態でしたが、今よりは、一般庶民にもバブルの恩恵があったと思いますが、今の株バブルは、本当に一部の富裕層や海外投資家ばかりで、まともに事業をしている中小企業や一般庶民との格差はますます拡大するばかりです。
もうすぐ来るであろう“ゼロ・コロナ”の時代には、世界的に、資本主義は大々的に新しいルールを必要とすることになるでしょう。
例えば、マネーゲームのお金と実態経済のお金を切り離す、デジタル通貨などをうまく活用する、グローバルなマネーゲームを禁止する、また税制も、営業利益が上がらないのに営業外収支で膨大な純利益をあげている企業には膨大な税金をかける等々いろいろ必要となるのではないでしょうか・・・???

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さて、前回は倉林 敏のクリエイティブ発想法である【3つのB】ということをご紹介しました。それは次の3つの方法です。

(1)Breaking through the contemporary conventions 常識の打破
(2)Bird’s-eye-view for grasping the inner meaning of the phenomenon 本質の把握
(3)Building the dynamic relationship 関係性の把握
です。

ところで、立花隆さんは、“知的生産の方法論”について、以下のように述べています。

『……「(知的情報の)インプットとアウトプットの間のプロセスについては、知的生産の方法論とか、知的生活論といった形で、やはり筆者の数と同じだけ多様な方法論が述べられている。  それだけ多様な方法論が並存しているということは、これは普遍的な一般論が存在しない領域なのだということを意味する。」
………立花隆『「知」のソフトウェア』より』

これによれば倉林 敏の『3つのB』も普遍的な方法論ではなく、倉林の個人的領域ということになります。
従って、これを解説したとしても、それは、倉林 敏の自己満足程度のものでしかなく、皆様にとってあまり意味のあることとは思えません。
もしご興味のある方は、ぜひ倉林 敏のホームページをご覧ください。

創造の方法

私が言いたいのは、クリエイティブなソリューションを導くには、ひとりひとり、極めて個人的な方法論をもつことが必要ということです。

ちょっと去年の記事になりますが、東洋経済に『脱「勘頼み」も経営、V字回復の仕掛人』として、以下4社の企業の方が紹介されていました。
この方々は、記事によれば、それぞれすばらしい“ひらめき”により効果を上げています。

・吉野家をV字回復させた伊藤正明常務。
・ケンタッキー 中島祐子様
・丸亀正麺コンサルの森岡敦様
・ガストの吉田啓介様

私からみれば、この4人の方々はきっと自分なりの“知的生産の方法論”をもっておられるのだろうと推察いたします。
タイトルの『脱「勘頼み」』とありますが、それはデータを活用することなのでしょうか?
昨今AI活用によるデータドリブン(データ駆動型)マーケティングが注目され、人間であれば影響因子を3つも4つも同時に扱えないが、機械であれば、数学的観点から最適解を得ることができるといわれています。
確かに、理屈ではそうかもしれません。
しかし、私の経験では、成功に到達するには、やはり何をしても最後は、その人の“ひらめき”によると思っています。

重要なのは、自分なりの“知的生産の方法論”をもつことであります。
データドリブンといっても、これは人間の知的生産の方法をアシストする道具であり、人や組織によって使ってもいいし、使う必要ないかもしれないのです。
それよりも大事なのは、毎日の過ごし方に、”知的生産の方法論”を組み込み、一人ひとりが、自分なりのひらめきを作る力をもつことでしょう。
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