ReBornプロジェクト、実践編(3)
<2021/1/12>
遂に緊急事態宣言が発出されました。
印象としては、ちょっとイヤイヤ仕方ないから出した、というニュアンスですね。
政府関係者によれば、そもそも昨年の暮までは、どうも「緊急~」なぞ出すつもりなかったような感じです。
暮には、令和2年度第三次補正と、令和3年度予算が固まり、途切れることのない15か月予算が固まった。特に昨年度のコロナ関連予備費5兆円が使いきれず残って?いた。これに新たに5兆円ほど足し、コロナ関連緊急予算として10兆円ほどを予定した。そして、コロナについては、冬季が終わり春になれば自然に下火になる。また日本においてもワクチン接種が始まる。6月頃になれば、全世界で、とにかく50種類以上のワクチンが開発されており、「日本に来るにはワクチン接種が条件」とすれば、オリンピックも無事開催でき、人々の意識も明るくなり、10月の衆院選を迎える。この間、6月~10月の間に総裁選をやる。こうして、コロナを乗り切り、今年後半からは経済も回復。めでたしめでたしで、令和3年をおえる・・・こんな感じだったようです。
しかし、予想を上まわる感染者の急増、支持率急降下、医療崩壊の危機、都知事の戦略などで、急遽「緊急~」を出すことになったようです。
GoogleのコロナAI予測、昨日(1月11日)の数字によれば、2月5日までにわが国の感染症陽性者は約28万人、予測される死亡者数は3,947人、ピークアウトは2月5日までの予測期間内ではまだ見込めていません。
問題は、「緊急~」に対し、政府がどれだけ小出しやケチらずにコロナ予算を使い切れるかではないでしょうか?そうしないと感染爆発、医療崩壊、また倒産、失業者、自殺者等の増加により社会問題が顕在化。
政権支持率はさらに低下をまねき、首相退陣といった事態もおきないとも限りません。とにかく菅首相にはこの間、強力な指導力を発揮してもらいたいものです。
さて、前置きが長くなりました。ReBorn実践編です。**************************************************
前回にひきつづき、強靭な会社の要件『超絶VICTORY』について解説します。
V・・・Vision
I・・・Intelligence
C・・・Communication(企業活動を遂行するにあたり、企業内外でどのようなコミュニケーション体系となっているか)
T・・・Theme(PDCAサイクルの中で、“今やるべきこと(Theme)は何か”を設定しているか?)
O・・・Organization(企業を運営するにあたり、どのような組織体系となっているか)
R・・・Relation(企業活動をするにあたり、どのような組織や団体との関係性をもっているか)
Y・・・Yahoo(Yahooというのは、ガリバー旅行記にでてくる粗野で野蛮な動物。
しかし、企業というものも、ある時は外敵と闘わなくてはならず、Yahoo的な
“野蛮さ”が必要である)
この『超絶VICTORY』は、コンサル対象企業様と最初にお付き合いする際の、企業を理解するためのツールとして、使っています。
実際の運用については、ここでははぶきますが、まず会社内に「ReBornプロジェクトチーム」を編成いただき、会社全体が保有している「暗黙知」を上記ツールを使い、顕在化してまいります。
この辺については、以下のメルマガ「プロジェクトのスタート(原点の確認)」をご参照ください。
【従来の日本企業には、社員が有するコツやカン、ノウハウなどの「暗黙知」が組織内で代々受け継がれていく企業風土・企業文化を有していた。そうした暗黙知の共有・継承が日本企業の「強み」でもあったとされています。】
この暗黙知の活用と、さらに弊協会の豊富な経験と“引出の多さ”による判断で、“本質”を的確にあぶりだします。最近ではデータによらない“山カン”など全くあてにならないとの意見が多く、何かというとデータ、データという話になります。
そもそもデータは、全く知らない事象、今回のような新型コロナウィルスのように誰も知見をもっていないような時には、データから入り原因を探り、出口(目標数値)を定める必要があります。(菅内閣は、ちゃんとデータで分析しているのでしょうか?今回の「緊急~」にしても、入口、出口がはっきりしていません。これこそ“山カン”ではないかと訝ります)
私たちの方法は、まず「暗黙知」により“本質”にせまること。そしてこれによって把握した認識については、後からデータを見ることにしています。
これまでの経験でも、データ分析以上に鋭い分析結果を得られることも多く、私たちの方法は、データ分析よりも、時間的にも労力的にも早く結果をだせると信じています。********************************************
さて、1月7日の読売新聞に、東京商工リサーチの中小企業の業種転換に関する調査結果がでていました。*************************************************************************
それによると、業種、業態転換希望の中小企業は、22.3%%で、大企業の12.6%を大きく上回る。やはりReBornを求めている中小企業の皆様が多いことが判ります。
問題は、同記事によると、資金が乏しい。転換費用として、100万円以上1,000万円未満が全体の50.9%、1000万円以上1億円未満も29.5%となり、転換費用が大きなハードルとなっている。
これに対し、政府はコロナ対策、資金繰り支援から、体質強化を後押しする姿勢に転換した。それが、今回の「事業再構築補助金」にあたる、というもの。
おそらく2月中~下旬に募集が発表されるでしょう。
これはこれで結構なこととは思いますが、前回もお話しした通り、政府は中小企業の再編に舵をきっています。
そして、その中身は、成長戦略会議のメンバーとなったデービット・アトキンソン氏のいう小規模零細企業の淘汰と再編による中小企業規模の拡大及び生産性の向上です。
問題は、わが国の従業員数20人以下の小規模事業者は、約305万社(全体の84,9%)、従業員数1,044万人(22.3%)(2016年統計資料、従って、現在はもっと少ない)をどのように再編しようと考えているのでしょうか?
菅政権は、地方銀行の再編も課題としていますが、一体どのようなビジョンに基づき、どのようなスケジュールで考えているのでしょうか?
舵取りを間違えると取り返しののつかないことになると危惧されます。************************************************
これまでのメルマガ一覧*****************************************************************
■ ReBornプロジェクト。実践編(2)<2021/1/5>
■ ReBornプロジェクト。いよいよ実践編(1)<2020/12/22>
■ ReBornプロジェクト。「コロナ時代を乗り切る企業パターン」<2020/12/17>
■ ReBornプロジェクト。「事業再構築補助金」の続報!<2020/12/14>
■ ReBornプロジェクト。国が「事業再構築補助金」を新設<2020/12/11>
■ 『ReBornプロジェクト』PROSOCの進め方<2020/12/08>
■ ReBornプロジェクトが必要な理由<2020/12/01>
■ 2021年ReBornプロジェクトを始めませんか?<2020/11/25>
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今日もお読みいただきありがとうございます。
「事業再構築補助金」に応募をお考えの方、来月には、募集となりますでの、そろそろご準備が必要かと思われます。
過去のメルマガは以下よりご高覧いただけますので、ご参照ください。
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一般社団法人 問題解決型コンサルタント協会
PROSOC(Problem-Solving Consultants Association)
代表理事 倉林 敏(くらばやし びん)
WebSite : https://prosoc.jp/
E-mail : nice@prosoc.jp
住所 : 東京都中野区本町4-6-16-601
倉林 敏WebSite『創造の方法』:https://kurabyashibin.net/
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