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ReBornプロジェクト。実践編(2)

<2021/1/5>
あけましておめでとうございます。PROSOCの倉林 敏です。
昨年は、弊協会のメルマガをご高覧賜りまして誠にありがとうございました。
本年もまたよろしくお願い申し上げます。

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お正月3が日を経てもコロナの勢いはやみませんね。緊急事態宣言、菅総理もようやく重い腰をあげそうですが、1都3県飲食店業種限定といったものになりそうですね。一方でコロナの流行の波は2~3か月でおさまることと冬場が終われば波も収まると読んでいるのかもしれませんが。特措法改正もようやく今国会で成立を目指すようですね。

さて、その国会ですが、第204通常国会が1月18日に召集される予定だそうです。
最初に第3次補正の検討がされるそうで、中小企業関連では、「事業再構築補助金」が該当します。1月29日あたりが成立となるので、募集は2月中旬から下旬となるでしょう。持続化給付金の後継策と位置づけされてはいますが、事業再構築の設備資金が中心、さらに給付金ではなく、補助金ですから、使い勝手がいいとはいえません。そもそもこんな状態の時、企業は設備投資なんてしないものです。ただ、この補助金、別の意味では重視した方がよいと思います。(後述)
もうひとつ国会がらみでは、令和3年予算のなかで、中小零細企業対象の財政投融資が14兆円ほど計上されています、昨年がおよそ12兆円だったので、今年度も、政策金融公庫の融資は昨年規模となりそうです。

★ReBornプロジェクト。実践編。

昨年、ちょっと触れ始めたのですが、暮にかかり中途半端になってしましました。
このメルマガですが、過去分については、弊協会ホームページでご覧いただけます。

E-mail newsletter(7)

企業を把握する自己診断ツール『超絶VICTORY』について触れましたが、これは、弊協会がこれまでお付き合いした300社強から、「強靭な会社要件」として、VICTORYの7文字のキーワードとしてまとめたものです。
いずれもが重要な要素ですが、私どもが特に重視しているのは、VとIです。すなわち
V=Vision、 
I=Intelligence です。他の文字については、ぜひお考え下さい。

【Visionとは】
自社の商品やサービスを通して、社会や人々に対し、どのような貢献ができるか?さらにその活動を通し、自社はどのような発展していけば良いか?といった自社の未来像を描いたもの。ビジョンは文章化し、会社経営の根幹としておくもので、大きな”夢”を描くようなものが望ましい。日本には100年企業が多く存在するが、100年後にようやく達成できるといった持続性のある太い柱になるようなものが理想的である。

【Intelligenceとは】
なかなか日本ではなじんでいない言葉だが、欧米では国や企業の戦略立案に良く使われる。
諜報面では「諜報活動による情報収集」だが、企業においては、さまざまな情報活動により蓄積した企業をとりまくあらゆる情報の収集と、その情報を生かして的確な判断につなげる能力がintelligenceである。企業においては、緻密かつ、したたかな戦略立案を図るもので、日本企業においては徹底して行われていないきらいもある。

企業が収集しなければならない情報は、マクロ・ミクロ様々なものがありますが、特に
要注意なのは、日々のミクロ対応に追われるあまり、マクロがうっかり見落とされる場合があります。
例えば、現在の中小企業をとりまく、マクロな要因はおよそ3つあると私は考えています。

その第一は、菅総理が進める地方銀行の再編と中小企業再編問題です。これは、菅総理が信奉するデービット・アトキンソン氏および竹中平蔵氏等の具申によるところが大きいと言われています。この動きで、今後気を付けなければならないのは、法改正と規制緩和です。これらは従来の日本企業の業界構造を決定的に破壊、壊滅させるものであり要注意です。
前述の「事業再構築補助金」などは、直接的には関係ないかもしれませんが、整理淘汰の波にのまれない効果があるかも知れません。

第二は、今回のコロナによる株、不動産バブルの崩壊とそれをインパクトとした、世界的大恐慌ではないでしょうか?新型コロナはほぼ全世界を席捲しています。
世界各国の金融緩和と財政出動の副産物が、株や不動産のバブルですが、後1.5~2年程度は続くのでは?とも言われています。問題は、このバブルをうまく鎮静化できるかどうか?FRBと米政府の力量に負うところが大きいと思われます。一般的に、バブルの鎮静化は、土地と株式の税制改正、また土地については不動産融資規制、株については営業特金規制が効果があるといわれています。
果たしてうまくいくかどうか?100年前のスペイン風邪の時は、その後1929年アメリカ発の世界大恐慌が起こっています。そうならないように祈るばかりですが・・・

第三は、ITリテラシーによる世代間の分断です。
新型コロナは、科学技術の圧倒的進歩の速さをもたらしました。これまでは10年はかかっていたワクチンがなんと1年で出来てしまいました。
またリモートワーク、DXの最速の進展により、ITリテラシーの世代間の差も一段と大きくなってきています。さらに、ITリテラシーの高い若者層にあっては、考え方も米国流IT思考となり、ここでも中高年層とのギャップは開く一方です。
これが、会社組織形態に及ぼす影響もはかりしれません。

現在の日本の中小企業をとりまくマクロ環境は、ざっとみても、以上のような問題を抱えており、果たしてどこから手をつければ良いか?

私は、このメルマガの第1回で、「日本企業の伝統的な良さを見直し、再度日本の良さを復活させる。」と書きましたが、どう考えても、“日本型”が、この危機を乗り切るに相応しいと思えてなりません。

E-mail newsletter(1)

年初にあたり、私なりの雑感を述べました。次回からまた実践編を、課題ひとつづつお話ししていきたいと思います。
どうか、本年もよろしお願いいたします。

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一般社団法人 問題解決型コンサルタント協会
PROSOC(Problem-Solving Consultants Association)
代表理事 倉林 敏(くらばやし びん)
WebSite : https://prosoc.jp/
E-mail : nice@prosoc.jp
住所  : 東京都中野区本町4-6-16-601
倉林 敏WebSite『創造の方法』:https://kurabyashibin.net/

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