ReBornプロジェクト、実践編(4)

<2021/1/19>
緊急事態宣言発令中。
人々はまったく、政府や東京都の意図通りになりませんね。
理由をくどくどと書く気には到底なりません。
皆様もおそらくそうだろうと思います。
一言だけ言うとすれば、「小出し、後手後手、もっと“お金”を使え。しかも、どこに使うかをもっと知恵を絞って決めろ!コロナ専用病院、高齢者感染防止等々やらなければならないことはもっと他にあるはず・・・」です。
財政出動、金融緩和、大企業の内部留保(400兆~500兆円)、お金はあるのですから。

さて、今日は、ReBorn実践編(4)です。**************************************************
前回までは、強靭な会社の要件『超絶VICTORY』というツールを使い、会社の状況や会社の本質を把握することについてお話しました。
今回は、ReBornの方向性を考えていくツール、『会社の羅針盤“C-Navi』についてご説明します。詳しくは、以下のURLをご覧ください。

会社の羅針盤”C-Navi”

『会社の羅針盤“C-Navi』は一見するとSWOT分析のように見えますが、もっとシンプルなつくりになっています。これも弊協会がこれまでのコンサルの結果、たどりついた独自の分析ツールです。

そもそも、企業経営とは、自社経営資源や競争力(内部環境)と市場環境(外部環境)を最適な関係にすることで利益をあげていくことです。
しかし、この外部環境や内部環境は、固定した状態でなく、常に動いています。従って、今
日の最適関係は明日の最適関係を保証するものではありません。
この常に動いている2大環境により、企業はいつも様々な問題に直面しています。 そして、
企業経営とは、日々ここから発生する問題をどのように解決していくかの努力の積み重ねに他なりません。

『会社の羅針盤“C-Navi』は、この2つの環境要因を整理し、現在の自社はどこにいるか?そして、今後どこを目指すのか?その際、外部環境はどうなっているか?内部環境は整っているか?さらに、現状ほっておくと、会社はどこへ向かってしまうのか?・・・
このようなシミュレーションをする際のツールとして機能するものです。

このツールの使い方は以下のようになります。
この4つの象限は、縦軸に内部環境を横軸に外部環境をとり、第一象限から順に、以下のようになっています。
●第一象限・・・順風満帆型
●第二象限・・・向かい風対応型
●第三象限・・・向い風消耗型
●第四象限・・・追い風消耗型

<手順1>まず自社がどこにいるかを明らかにする。

すでに、前回の『超絶VICTORY』によって、自社の状況、本質、できそうな事とできなさそうな事など、チームメンバーはそれなりに理解していると思います。
従って、ある程度ヤマカンでどこかはわかると思いますが、外部環境については、客観的データを収集し、整理しておく必要があります。内部環境については、「暗黙知」によるところも大きいですが、外部環境は、数値データや客観的事実で抑えておく必要があります。

何のデータが特に重要というものは、それぞれの業界によって変わってくると思いますが、
注意が必要なのは、「法改正」と「規制緩和」です。
これまでも、大規模なものは郵政民営化に代表される民営化や派遣法の改正などにより社会全体が大きく変化させられました。また多くのガソリンスタンドを廃業に追いやった地下タンクの仕様改定など、業界内における「法改正」も大きなインパクトになります。
マーケティングデータなどはベーシックに大切ですが、国による法改正などは、一気に業界を揺さぶる場合があり、注意が必要となります。

<手順2>自社は今後どこを目指すべきか

手順1により、自社の位置が明確となりました。次には、どちらを目指すべきか?
例えば、自社が第三象限「向かい風消耗型」にいるとすると、一気に第一象限は目指せませんから、第二か第三どっちを向いて改革するかの判断となります。
この位置では、会社の内部も相当にガタがきている状態ですから、内部改革で再起するには、相応の大手術が必要となります。
従って、外部要因の良い方、すなわち第四象限「追い風消耗型」を目指し、会社の業績を向上させながら内部改革を行うこと妥当な案となるでしょう。
しかし、外部環境の中でも業界が衰退業界だった場合どうするか、この場合には、この業界をとりまく周辺業界に中から好調業界を探しその隣の業界に向けて舵をきることを考える。その際には、最低限度の内部改革も必要となるでしょう。

ここで、もうひとつ別のアングルで、自社の業界でのポジションにです。
トップシェアの際には、考え方は変わってきます。衰退業界の中のトップシェア企業の戦略で、業界自体をリニューアルすることも考えられるかもしれない・・・・・・

おおよそこのようなことをシミュレーションしていきます。

<手順3>目指す方向が決まったら、プランニングは次のステージに。

目指す方向(戦略)が決まったら、次は、具体策の検討です。(戦術)
すでに、PROSOCの特徴は、“クリエイティブ プランニング”にあるとお伝えしました。
これは戦術レベルに適用するものでなく、ReBornプロジェクト全体にかかわるものです。
従って、<手順2>でも、これまでの常識では、第一象限「順風満帆型」を目指すことなど
無理な場合でも、クリエイティブ アプローチで可能とするアイディアに辿りつかないとも限りません。
第3回目のメルマガでご説明した「モノ事の本質にせまる3つのB」によるアプローチはプランニングのどの段階でも活用するツール?というよりは、常日ごろから鍛えておくべきクリエイティブ思考回路ということになります。

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以上のような手順により、ReBornの向かう方向が決まり、次には、いよいよ具体策に入っていく手順となります。
『会社の羅針盤“C-Navi』はモノゴトの考えを固める上でのツールではありますが、コンピュータのアプリケーションのように、モノゴトを簡単に解決するといったものではありません。
クリエイティブ アプローチにしても、それを使用すれば頭が急にクリエイティブになる訳でもありません。

以下拙著『ビジネスモデル特許で億万長者になる法』から・・・
▼▼▼『発想は、自分の中にある「知識」「知恵」「想像力」をフル活用し、ある事象をゴールイメージにそって、「360度の角度で眺めまわす」、「四方八方触りまくる」、「なめまわす」、「たたく」、「蹴飛ばす」などして本質にせまる。考えに考え、悩み苦しんでいるうちに、ある日突然発想が空から降ってくる・・・』▼▼▼

要は、考えに考えぬかなければ、すばらしい発想にはたどり着けないということです。

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今日もお読みいただきありがとうごじざいました。

「事業再構築補助金」に応募をお考えの方、来月には、募集となりますでの、そろそろご準備が必要かと思われます。

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■ ReBornプロジェクト。実践編(4)<2021/1/19>

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■ 『ReBornプロジェクト』PROSOCの進め方<2020/12/08>

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代表理事 倉林 敏(くらばやし びん)
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