職場革命。仕事はDXにどんどん移行する(6月17日)
コロナによって、最も新しい生活様式として定着するのが、テレワークという仕事のやり方と社員の働き方改革でしょう。まず職場の方から見ていきましょう。

社員に求められるのはDXリテラシー(DXといってもデラックスではありません。デジタルトランスフォーメーション、簡単に言えば「データとITの使いこなし」ということです)
特にリモート会議は、効率の良さ、経費削減など実質的効果も見込まれるため、コロナ後のスタイルとしても定着し、一気に仕事のやり方のイノベーションが進むでしょう。

まず第一にいえるのは、“若返り”です。これまで、筆者の経験のよると、65歳以上に圧倒的にリモート・ミーティングを嫌がる人が多いことです。
政府は70歳定年制などと言っていますが、DXに馴染んでいける人がどれだけいるでしょう?DXに対しなじまない人、こういう人は年齢面を別にしても、今後の新しい仕事スタイルからは、切り捨てられるでしょう。

第二には、DXによる仕事スタイルのイノベーションが次々に進むことにより、一気にIT化、IoT化、AI化、XR化などが進むでしょう。

第三に、個人のスキルが重視され、仕事現場のクオリティレベルが向上し、より高度な仕事が出来るようになるでしょう。
朝9時から夕方5時まで“会社に居る“だけのサラリーマンは、とても居心地が悪くなるでしょう。

マイナス面としては、これまでの、日本企業においては、グループ作業が大きな役割を占めていましたが、これがうまく機能するかが疑問となります。Zoomでは、機能としては小グループミーティングができるようになってはいますが、なかなかこのグループコミュニケーションを実現するのが難しくなるでしょう。古くはホーソン実験で明らかになった。職場のインフォーマル・グループの果たす役割、こういうものも期待できなくなるでしょう。
最も、現代の日本の職場では、インフォーマルグループなどというものは、もうすでになくなっているかもしれませんが。
いずれにいせよ、仕事が個にどんどん割り振られていくことで、グループとしての相乗効果といったものが期待できなくなるおそれがあります。

さらに、テレワークの一番の泣き所がセキュリティです。テレワークで、システムが社員個人個人に広がっていくと、どうしても会社ネットワークに“穴”があきやすくなります。サイバー攻撃のねらいどころです。最近ではHONDAが大々的なこの攻撃にあっています。
このセキュリティ対策は、今後テレワークの進展によって、より安全な方法が開発されてくると思いますが、今回のリモート改革は、職場の新しい生活様式として定着し、これにより、会社の在り方、仕事の仕方、仕事の内容の高度化など会社概念を今後大きく変えていくこととなるでしょう。
次回は「働き方改革」についてみていきます。

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