新型コロナ問題もいつかは終息し、また日々の日常が戻ることでしょう。
その日のために今、中小企業経営者の方がやらなければならないことは、以下の2点です。
(2020年3月11日現在)

1.日々の動向の記録
売上高、仕入れ高、事業の動向、従業員の動向など、毎日、毎日、きっちりと記録しておくことです。
政府や行政・銀行等の補助金を獲得するには、記録データが不可欠です。
申請日になって慌てることなく、準備しておきましょう。
 
2.手元資金の確保
事業再開に向けて手元資金の確保が大切です。1の補助金申請は特に重要ですが、その他、手元資金確保のために何をなすべきか、考えてください。

・従業員の問題(アルバイト、非正規社員について、どうするか?、正規社員についてどうするか?彼らの事を考えれば、なんとかしたい、しかし共倒れになっては、元も子もない。また、事業再開した時に、一度解雇した場合、戻ってきてくれるか等々、社員一人一人とじっくり話し合うことが大切です)

・買掛金の支払い(今は皆がつらい状況。これも取引先と相談の上、支払いの先延ばし、分割等々決めなければなりません)

・借入金の返済(金融機関との相談の上、リスケ等ペナルティのつかない方法での対応が必要でしょう。)

・在庫の払い出し(とっておいても損、但し引き取り手があるか、処分価格でむしろ赤が出ないか、判断が重要です)

上記が喫緊の問題とすれば、この時間的に余裕のある時期に、できれば以下のようなことも考えておいて下さい。

1.日頃なかなか手が付かない会社経営の根本問題や今後の中長期課題について考える。

2.コロナ終息、事業再開に際し、自社はどんな変化があるか、あるいはないかを予測する。

3.コロナ以降、従業員の会社に対する考え方、働き方に対する考え方が変化するのではないかと予測されている。自社の場合、どうなるかを予測する。

4.国の働き方改革が今年度より中小企業にも適用される、この対応を考えておく。

5.働き方ばかりでなく、事業環境がどう変わるか?予測しておく。

6.新製品開発、新規事業開発など、日々考えにくいことをじっくり考える。

以上、日々の業務は停滞していますが、経営者の方はこれがむしろチャンスと捉え、積極的な行動をお取りください。

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